カロ・カンディフェンスを徹底解説
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Snow Dingo - 22 Feb, 2024
皆さんはチェスで黒番になった時、どんなオープニングを指せばいいのか困った事はありますか? 今回はそんな時に大活躍するカロ・カンディフェンスを解説していきます。 カロ・カンディフェンスは白初手f4に対抗する初心者から上級者まで使いやすい黒のオープニングで、最近人気が増加しています。 ですので、ぜひ最後まで読んでカロ・カンディフェンスをマスターしてみて下さい。
基本形
カロ・カンディフェンスは先ほど述べた通り、白のe4をカウンターするオープニングです。基本形に入る手順は僅か1手なのも特徴的なオープニングとなっています。
基本形に入るには白のe4に対しc6と動かすだけです。
使用率はe4後の黒のオープニングの中では低めの7%。使用率は割と低めですが、その分対策が不完全なプレイヤーが多いので流れさえ形に入れていれば強いオープニングです。証拠として、黒側の勝率は49%、ステイルメイトは僅か4%と使用率が少ない割にはかなり高い勝率になっています。

カロ・カンディフェンスの詳しい勝率などについては、Lichessの下記のリンク先のオープニング探索からご確認ください。 https://lichess.org/opening/Caro-Kann_Defense/e4_c6
カロ・カンディフェンスを採用するメリット
- d5のマスに対して序盤から積極的な攻撃が出来る
- 派生するオープニングが少ないので初心者でも覚えやすい
- 低レート帯プレイヤーからGM(グランドマスター)まで全レベルの試合で使用できる。
カロ・カンディフェンスを採用するデメリット
- e4のマスに関しては攻撃が遅くなる
- チャンピオン帯で使用できるのもあり、対策も沢山ある
カロ・カンディフェンスを使用した試合
ここからはカロ・カンディフェンスを使用している僕の1戦、そして有名なカスパロフさんの試合を紹介していきます。
有名なゲーム
あの有名なガルリ・カスパロフとDeep Blue(AI)の試合です。最終的にはDeepBlueが勝利という形で終わります。 AIとの試合に採用されるだけ強いということが分かってもらえれば幸いです。
僕が採用した試合
試合自体のレベルはガスパロフさんの試合と比べると低いものの、カロ・カンディフェンスの強さが分かる一戦だと思います。
最後に
今回はカロ・カンディフェンスを紹介しました。対策方法なども広く知られているオープニングですが、知っていれば即戦力になるオープニングの一つだと思います。 最後まで読んでいただきありがとうございました。皆さんも良いチェスライフをお過ごしください!
参考文献
Chess.com
https://www.chess.com/openings/Caro-Kann-Defense
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/カロ・カン・ディフェンス
ガスパロフVS DeepBlue https://www.chessgames.com/perl/chesscollection?cid=1002740